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8<title>mod_unique_id - Apache HTTP サーバ</title>
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13</script>
14
15<link href="/images/favicon.ico" rel="shortcut icon" /></head>
16<body>
17<div id="page-header">
18<p class="menu"><a href="/mod/">モジュール</a> | <a href="/mod/directives.html">ディレクティブ</a> | <a href="http://wiki.apache.org/httpd/FAQ">FAQ</a> | <a href="/glossary.html">用語</a> | <a href="/sitemap.html">サイトマップ</a></p>
19<p class="apache">Apache HTTP サーバ バージョン 2.2</p>
20<img alt="" src="/images/feather.gif" /></div>
21<div class="up"><a href="./"><img title="&lt;-" alt="&lt;-" src="/images/left.gif" /></a></div>
22<div id="path">
23<a href="http://www.apache.org/">Apache</a> &gt; <a href="http://httpd.apache.org/">HTTP サーバ</a> &gt; <a href="http://httpd.apache.org/docs/">ドキュメンテーション</a> &gt; <a href="../">バージョン 2.2</a> &gt; <a href="./">モジュール</a></div>
24<div id="page-content">
25<div id="preamble"><h1>Apache モジュール mod_unique_id</h1>
26<div class="toplang">
27<p><span>翻訳済み言語: </span><a href="/en/mod/mod_unique_id.html" hreflang="en" rel="alternate" title="English">&nbsp;en&nbsp;</a> |
28<a href="/ja/mod/mod_unique_id.html" title="Japanese">&nbsp;ja&nbsp;</a> |
29<a href="/ko/mod/mod_unique_id.html" hreflang="ko" rel="alternate" title="Korean">&nbsp;ko&nbsp;</a></p>
30</div>
31<table class="module"><tr><th><a href="module-dict.html#Description">説明:</a></th><td>それぞれのリクエストに対する一意な識別子の入った環境変数を
32提供する</td></tr>
33<tr><th><a href="module-dict.html#Status">ステータス:</a></th><td>Extension</td></tr>
34<tr><th><a href="module-dict.html#ModuleIdentifier">モジュール識別子:</a></th><td>unique_id_module</td></tr>
35<tr><th><a href="module-dict.html#SourceFile">ソースファイル:</a></th><td>mod_unique_id.c</td></tr></table>
36<h3>概要</h3>
37
38
39    <p>このモジュールは非常に制限された条件下で、
40    それぞれのリクエストに「すべて」のリクエストに対して
41    一意に決まることが保証されている魔法のトークンを提供します。
42    この一意な識別子は、適切に設定されたクラスタでは複数の
43    マシンの間でさえも一意になります。それぞれのリクエストに対して環境変数
44    <code>UNIQUE_ID</code> に識別子が設定されます。
45    一意な識別子が便利な理由はいろいろありますが、
46    このドキュメントの目的からは外れるため、ここでは説明しません。</p>
47</div>
48<div id="quickview"><h3 class="directives">ディレクティブ</h3>
49<p>このモジュールにディレクティブはありません。</p>
50<h3>トピック</h3>
51<ul id="topics">
52<li><img alt="" src="/images/down.gif" /> <a href="#theory">理論</a></li>
53</ul><ul class="seealso"><li><a href="#comments_section">コメント</a></li></ul></div>
54<div class="top"><a href="#page-header"><img alt="top" src="/images/up.gif" /></a></div>
55<div class="section">
56<h2><a name="theory" id="theory">理論</a></h2>
57    
58
59    <p>まずはじめに、Apache サーバが Unix
60    マシンでどのように動作をするかを簡単に説明します。
61    この機能は現時点では Windows NT ではサポートされていません。
62    Unix マシンでは Apache はいくつかの子プロセスを作成し、
63    その子プロセスが一つずつリクエストを処理します。それぞれの子プロセスは、
64    生存期間中に複数のリクエストを扱うことができます。
65    この議論では子プロセス間では一切データを共有しないことにします。
66    以後、この子プロセスのことを <dfn>httpd プロセス</dfn> と呼びます。</p>
67
68    <p>あなたのウェブサイトにはあなたが管理するいくつかのマシンがあるとします。
69    それらをまとめてクラスタと呼ぶことにします。それぞれのマシンは複数の
70    Apache を実行することもできます。
71    これらすべてをまとめたものが「宇宙」であると考えられます。
72    いくつかの仮定の下で、クラスタのマシン間がたくさん通信をすることなく、
73    この宇宙の中でそれぞれのリクエストに一意な識別子を生成できることを示します。
74    </p>
75
76    <p>クラスタにあるマシンは以下の要求を見たさなければなりません。
77    (マシンが一つだけだとしても、NTP で時計を合わせる方が良いです。)</p>
78
79    <ul>
80      <li>NTP や他のネットワーク上で時間を合わせるプロトコルによって
81      各マシンの時間の同期が取られていること。</li>
82
83      <li>モジュールがホスト名を引いて違う IP
84      アドレスを受け取ることができるように、
85      クラスタのそれぞれのマシンのホスト名が違うこと。</li>
86    </ul>
87
88    <p>オペレーティングシステムにおいては、pid (プロセス ID) が
89    32 ビットの範囲内であることを仮定します。オペレーティングシステムの
90    pid が 32 ビットを超える場合は、簡単な修正ではありますが、
91    コードを変更する必要があります。</p>
92
93    <p>これらの仮定が満たされていると、ある時点において、
94    クラスタ内のどのマシンのどの httpd
95    プロセスでも、一意に同定することができます。これはマシンの IP
96    アドレスと httpd プロセスの pid で十分に行なうことができます。
97    ですから、リクエストに一意な識別子を生成するためには、
98    時刻を区別する必要があるだけです。</p>
99
100    <p>時刻を区別するために、Unix のタイムスタンプ (UTC の 1970 年
101    1 月 1 日からの秒数) と、16 ビットのカウンタを使います。
102    タイムスタンプの粒度は一秒ですので、一秒間の 65536
103    までの値を表現するためにカウンタを使用します。四つの値
104    <em>( ip_addr, pid, time_stamp, counter )</em> で各 httpd
105    プロセスで一秒の間に 65536 リクエストを数えあげることができます。
106    時間が経つと pid が再利用されるという問題がありますが、
107    この問題を解決するためにカウンタが使用されます。</p>
108
109    <p>httpd の子プロセスが作成されると、カウンタは
110    (その時点のマイクロ秒 ÷ 10) modulo 65536 で初期化されます
111    (この式はいくつかのシステムにある、マイクロ秒の
112    タイマの下位ビットが異なるという問題を解決するために選ばれました)。
113    一意な識別子が生成されたとき、使用されるタイムスタンプは
114    ウェブサーバにリクエストが到着した時刻になります。
115    カウンタは識別子が生成されるたびに増加します 
116    (あふれた場合は 0 に戻ります)。</p>
117
118    <p>カーネルはプロセスをフォークすると、それぞれのプロセスのために
119    pid を生成します。pid は繰り返されることが許可されています
120    (pid の値は多くの Unix では 16 ビットですが、新しいシステムでは
121    32 ビットに拡張されています)。
122    ですから、ある程度の時間が経過すると同じ pid が再び使用されます。
123    しかし、一秒内に再使用されなければ、
124    四つの値の一意性は保たれます。つまり、我々はシステムが一秒間
125    に 65536 個のプロセスを起動しないと仮定しています (いくつかの Unix
126    では 32768 プロセスですが、それですらほとんどあり得ないでしょう)。</p>
127
128    <p>何らかの理由で、同じ時刻が繰り返されたとしましょう。
129    つまり、システムの時計が狂っていて、もう一度過去の時刻になってしまった
130    (もしくは進みすぎていたときに、
131    正しい時刻に戻したために再び将来の時刻になってしまった) とします。
132    この場合、pid とタイムスタンプが再使用されることが簡単に示されます。
133    カウンタ初期化用の関数は、この問題の回避を手助けしようと選択されています。
134    本当はカウンタの初期化をするためにランダムな数字を使いたいのですが、
135    ほとんどのシステムでは簡単に使用できる数は無いことに注意してください
136    (<em>すなわち</em>、rand ()は使えません。rand () には seed
137    を与える必要があり、seed には時刻を使えません。一秒単位では、
138    その時刻はすでに繰り返されているからです)。
139    これは、完璧な対策ではありません。</p>
140
141    <p>この対策はどのくらい効果があるでしょうか?
142    ここでは、マシン群の中の一つは最大で一秒に 500
143    リクエストを扱うと仮定します (これを書いている時点では妥当な上限です。
144    通常システムがすることは静的なファイルを取りだすだけではありませんから)。
145    それを行なうために、そのマシンは並行して来るクライアントの数に
146    応じた数の子プロセスを要求します。
147    しかしながら、悲観的に考えて、一つの子プロセスが一秒に 500
148    リクエストを扱えるとします。そうすると、(一秒の精度において)
149    時刻が同じ時を繰り返すと、この子プロセスがカウンタの値を再び使い、
150    一意性が壊れる可能性が 1.5% あります。
151    これは非常に悲観的な例で、実世界の値では、ほとんど起こりそうにありません。
152    それでもこれが起こる可能性のあるようなシステムなら、
153    (プログラムコードを編集して) 
154    カウンタを 32 ビットにするのが良いでしょう。
155    </p>
156
157    <p>サマータイムにより時計が「戻される」ことを気にしている人が
158    いるかもしれません。ここで使用される時間は UTC であり、
159    それは「常に」進むのでここでは問題になりません。x86 上の Unix
160    はこの条件を満たすために適切な設定が必要かもしれないことに
161    注意してください。マザーボードの時計は UTC になっていて、
162    他の時間はそこから適切に補正されることを仮定できるように
163    設定されなければなりません。そのような場合でさえ、NTP
164    を使っているならばリブート後にすぐ正しい UTC の時間になるでしょう。</p>
165
166    <p><code>UNIQUE_ID</code> 環境変数は 112 ビット (32 ビット IP
167    アドレス、32 ビット pid, 32 ビットタイムスタンプ、16
168    ビットカウンタの四つの組) をアルファベット <code>[A-Za-z0-9@-]</code>
169    を用いて MIME の base64 符号化と同様の方法により符号化し、19
170    の文字を生成することにより作成されます。MIME の base64
171    のアルファベットは実際は <code>[A-Za-z0-9+/]</code> ですが、
172    <code>+</code> と <code>/</code> とは URL
173    では特別な符号化が必要なので、あまり望ましくありません。
174    全ての値はネットワークバイトオーダで符号化されますので、
175    符号は違ったバイトオーダのアーキテクチャ間で比較可能です。
176    実際の符号化の順番は: タイムスタンプ、IP アドレス、pid,
177    カウンタです。この順には目的がありますが、
178    アプリケーションは符号を解析するべきではないことを強調しておきます。
179    アプリケーションは符号化された <code>UNIQUE_ID</code>
180    全体を透過的なトークンとして扱うべきです。
181    <code>UNIQUE_ID</code> は他の <code>UNIQUE_ID</code>
182    との等価性を調べるためだけにのみ使用できます。</p>
183
184    <p>この順番は将来、既存の <code>UNIQUE_ID</code>
185    のデータベースとの衝突を心配することなく符号を変更することが
186    可能になるように選択しています。
187    新しい符号はタイムスタンプを最初の要素として残すのが望ましく、
188    それ以外は同じアルファベットとビット長を使うことができます。
189    タイムスタンプは本質的に増加系列ですので、
190    クラスタの全てのマシンがリクエストとサーバ機能を停止して、
191    古い符号化方式を使用するのをやめる<em>フラグ秒</em>があれば十分です。
192    その後は、リクエストを再開し、
193    新しい符号を発行することができるようになります。</p>
194
195    <p>我々はこれが、
196    この問題に対する比較的移植性の高い解決法だと考えています。
197    Windows NT のようなマルチスレッドのシステムに拡張することができますし、
198    将来必要になればさらに増やすこともできます。
199    ID は必要に応じて長くすることができますので、生成された ID
200    は実質上、無限に有効です。また、クラスタのマシン間の通信も事実上必要なく
201    (NTP による同期のみが必要で、これはオーバヘッドはあまりありません)、httpd
202    プロセス間の通信も必要ありません (通信はカーネルにより割り当てられた
203    pid の値により暗黙の内に行なわています)。
204    さらに限られた状況下では、ID はさらに短くすることができますが、
205    より多くの情報を仮定する必要がでてきます (例えば、32 ビット
206    IP アドレスはどのサイトにおいても過剰な情報ですが、
207    それの代わりになる移植性のあるものはありません)。</p>
208</div>
209</div>
210<div class="bottomlang">
211<p><span>翻訳済み言語: </span><a href="/en/mod/mod_unique_id.html" hreflang="en" rel="alternate" title="English">&nbsp;en&nbsp;</a> |
212<a href="/ja/mod/mod_unique_id.html" title="Japanese">&nbsp;ja&nbsp;</a> |
213<a href="/ko/mod/mod_unique_id.html" hreflang="ko" rel="alternate" title="Korean">&nbsp;ko&nbsp;</a></p>
214</div><div class="top"><a href="#page-header"><img src="/images/up.gif" alt="top" /></a></div><div class="section"><h2><a id="comments_section" name="comments_section">コメント</a></h2><div class="warning"><strong>Notice:</strong><br />This is not a Q&amp;A section. Comments placed here should be pointed towards suggestions on improving the documentation or server, and may be removed again by our moderators if they are either implemented or considered invalid/off-topic. Questions on how to manage the Apache HTTP Server should be directed at either our IRC channel, #httpd, on Freenode, or sent to our <a href="http://httpd.apache.org/lists.html">mailing lists</a>.</div>
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232<p class="apache">Copyright 2013 The Apache Software Foundation.<br />この文書は <a href="http://www.apache.org/licenses/LICENSE-2.0">Apache License, Version 2.0</a> のライセンスで提供されています。.</p>
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